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センター長挨拶

看護師の特定行為研修制度は、国が目指すチーム医療の推進を念頭に、看護師が一定の医行為(特定行為)を実施するために必須の研修として2015年に法制化され、全国の指定研修機関で実施されています。本研修を通して、多職種と連携をとりつつ効果的でタイムリーに患者に医療を提供できる看護師を養成することを目的としています。

福島県の医療における問題点は、人口の高齢化、医療者の不足と地域間格差などが挙げられています。とりわけ医師不足は顕著であり、医師数の増加に向けた積極的な試みが行われ、一定の効果は見られてきています。しかしながら、全国との比較では未だ十分とは言えないのが現状です。さらに、医療の高度化・専門分化が進むにつれて、医師の業務量は増加しており、患者により良い医療を提供するためには、医師・看護師をはじめとする医療者がチームとして医療を提供することが重要であり、医師から他の医療者へのタスク・シフト/シェアの推進も課題の一つとなっています。

福島県立医科大学の看護師特定行為研修センターは、福島県立医科大学・附属病院及び会津医療センターの全面的な支援による教育体制のもと、2017年4月に開設されました。在宅医療から高度急性期医療に及ぶ幅広い医療現場で、チーム医療の中心的な存在として、その専門性を活かし特定行為を実践できる看護師を1人でも多く養成することを目指しています。当センター開設以来、県内の多くの医療機関にご協力をいただき、これまで数多くの看護師が研修を修了し、各医療機関で活動を開始しています。

今後とも、当センターの活動についてご理解いただき、ご指導、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。