令和7年度看護師特定行為研修研修生募集と募集説明会開催について

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令和7年度看護師特定行為研修研修生募集と募集説明会開催について

令和7年度研修生の募集についてご案内いたします。詳しくは、下記の募集要項をご覧ください。

募集に伴いまして、福島県内2か所及びオンライン(ZOOM)において募集説明会を開催いたします。
ご案内のチラシをご覧いただき、この機会に是非ご参加ください。

出願期間

令和 6年11月 1日(金)~
令和 6年12月13日(金)必着

土日祝日を除く

公立相馬総合病院

修了した特定区分
  1. 在宅慢性期領域パッケージ(令和3年度修了)
  2. 動脈血液ガス分析関連(令和4年度修了) 
活動状況

<修了後からこれまでの特定行為の実施件数>

  • 木曜日(1回/月):PEG交換 50件 その他随時
  • 血流のない壊死組織の除去 100件
  • 動脈血採血 100件
  • 橈骨動脈ラインの確保 15件
  • 気管カニューレ交換 20件

また、特定行為研修の自施設実習が始まれば、指導者として関わることや、開業医や訪問看護STから依頼があれば、同行訪問も行っています。

病院長より

特定看護師として救急室、各科外来、各病棟などでまさに当院看護部の中心的役割を担っていただいています。また、WOCNとしての業務にも携わり、その活躍範囲は非常に広汎にわたっています。今後は自分の持てる技術の後輩たちへの伝承と、病院のみならず地域社会での貢献を果たしていただければと考えています。

今後について

特定行為研修修了者として特定行為実践を通し、院内での周知活動や後輩の育成に携わっています。院外でも多職種・他職種連携をとることが多くなり、縦と横の繋がりがとても大切だということを実感しています。
特定行為について興味を持った方からは質問を受けることも多くなってきました。院内だけでなく、院外でも特定行為について周知し、より多くの特定行為研修修了者が地域に増えることを願っています。

ホームページをリニューアルいたしました!

福島県立医科大学 看護師特定行為研修センターのホームページへようこそ!
この度、ホームページをリニューアルいたしました。
今後ともよろしくお願いいたします。

理念・目的・目標

1. 看護師特定行為研修の理念

福島県立医科大学の理念は、個人の尊厳に対する深い配慮と高い倫理性を基に、①県民の保健・医療・福祉に貢献する医療人の教育及び育成、②最新かつ高度な医学および看護学の研究と創造、③全人的・統合的な医療を提供することです。

本学における看護師特定行為研修は、在宅医療から高度急性期医療に及ぶ地域包括ケアシステムの充実を念頭に、チーム医療の中心的な存在となり得る看護師を養成することを目的とします。ひいては本学での研修を通じて、より適切で効率的な医療を福島県内のみならず全国に広く推進したいと考えます。

2. 背景

団塊の世代が後期高齢者となる2025年以降には高齢者人口・要介護者数の増加が見込まれるため、高度急性期から在宅医療まで、患者の状態に応じた適切な医療を、効果的かつ効率的に提供する新たな医療提供体制の整備が望まれています。一方、医療の高度化・複雑化が進む中で、質が高く安全な医療を提供するためには、各医療従事者が専門性を発揮しつつ、業務を分担・連携し適切な医療を提供する『チーム医療』の推進が不可欠と考えられます。

このような背景のもとで、2015年秋に厚生労働省は看護師特定行為の研修制度を策定し、2025年までには10万人以上の看護師の育成を目指しています。

3. 特定行為研修の目的・目標

本研修は、在宅医療から高度急性期医療の現場において、医療安全に配慮しつつ、高度な臨床能力を発揮できる、チーム医療のキーパーソンである看護師を養成すること、並びに看護師が自己研鑽を継続できる基盤を構築することが目的です。

特定行為研修修了後は、医師または歯科医師の作成した手順書に従い、ある一定の診療補助行為の実践を可能にするものです。

研修目標
1)
在宅医療及び高度急性期医療の現場において、重要な病態の変化や疾患を包括的にいち早くアセスメントし、必要な治療を理解し、ケアを導くための基本的な能力を身につける。
2)
在宅医療及び高度急性期医療の現場において、患者の安心に配慮しつつ、必要な特定行為を安全に実践する能力を身につける。
3)
問題解決に向けて他職種と効果的に協働する能力を身につける。
4)
看護実践について自己研鑽し標準化する能力を身につける。
5)
在宅医療及び高度急性期医療の現場において、当該特定行為を行うための知識、技術及び態度の基礎を身につける。
6)
在宅医療及び高度急性期医療の現場において、手順書による指示の内容を確認し、実施の可否を判断し、実施及び報告の一連の流れを適切に実施することができる。

センター長挨拶

看護師の特定行為研修制度は、国が目指すチーム医療の推進を念頭に、看護師が一定の医行為(特定行為)を実施するために必須の研修として2015年に法制化され、全国の指定研修機関で実施されています。本研修を通して、多職種と連携をとりつつ効果的でタイムリーに患者に医療を提供できる看護師を養成することを目的としています。

福島県の医療における問題点は、人口の高齢化、医療者の不足と地域間格差などが挙げられています。とりわけ医師不足は顕著であり、医師数の増加に向けた積極的な試みが行われ、一定の効果は見られてきています。しかしながら、全国との比較では未だ十分とは言えないのが現状です。さらに、医療の高度化・専門分化が進むにつれて、医師の業務量は増加しており、患者により良い医療を提供するためには、医師・看護師をはじめとする医療者がチームとして医療を提供することが重要であり、医師から他の医療者へのタスク・シフト/シェアの推進も課題の一つとなっています。

福島県立医科大学の看護師特定行為研修センターは、福島県立医科大学・附属病院及び会津医療センターの全面的な支援による教育体制のもと、2017年4月に開設されました。在宅医療から高度急性期医療に及ぶ幅広い医療現場で、チーム医療の中心的な存在として、その専門性を活かし特定行為を実践できる看護師を1人でも多く養成することを目指しています。当センター開設以来、県内の多くの医療機関にご協力をいただき、これまで数多くの看護師が研修を修了し、各医療機関で活動を開始しています。

今後とも、当センターの活動についてご理解いただき、ご指導、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

組織関係図

福島県立医科大学
看護師特定行為研修センター
  • センター長
  • 研修責任者
  • 副研修責任者
  • 講師/指導者
・全体の総括
・講義や演習、実習を担当
協力して
実施
実習施設
  • 附属病院
  • 会津医療センター
  • 協力施設 *
・臨地実習を担当

*実習に必要な症例数や指導者等の条件を満たせば、
受講生の所属施設を協力施設として登録でき、
受講生の負担を軽減することができます。

スタッフ紹介

センター長/教授

  • 見城 明

研修責任者

  • 丸橋 繁
    肝胆膵・移植外科学講座
    主任教授
  • 井上 聡己
    麻酔科学講座 主任教授
  • 遠藤 俊吾
    会津医療センター
    小腸・大腸・肛門科学講座 教授

副研修責任者

  • 菅野 久美
    看護学部
    成人・老年看護学部門 准教授
  • 戸澤 香織
    附属病院看護部 副看護部長
  • 大島 光
    会津医療センター附属病院
    看護部 副看護部長

メンター

  • 加藤 郁子
    看護学部 生命科学部門 講師
    (精神看護専門看護師)

研修の内容

「共通科目」「区分別科目」から構成されたカリキュラムになっています。

共通科目 4月~9月

講義はE-learningを利用し、月1回の集合研修(演習、実習)を行います。
8月末から9月はじめに筆記試験が行われます。

区分別科目 10月~3月

2017年に看護師特定行為研修を開始し、現在20区分を開講しています。
受講する区分の講義(E-learning)・演習・実習を行い、筆記試験・OSCE(区分による)合格後に臨地実習が開始されます。

受講区分ごとに研修開始の時期が異なり、福島県立医科大学附属病院、会津医療センター附属病院の他、協力施設や自施設で実習を行います。半数以上の研修生が自施設実習を希望し、実習の進捗によっては3月以降も延長して実習を行うことができます。
(2年間は在籍可能ですので、施設毎のペースで実習が行えます。)

複数の区分を受講希望の方は、予め研修時期をご確認ください。

共通科目で学ぶ内容

共通科目
臨床病態生理学 臨床推論 フィジカルアセスメント
臨床薬理学 疾病・臨床病態概論 医療安全学/特定行為実践

開講している特定行為区分

特定行為区分 特定行為名
呼吸器(気道確保に係るもの)関連
  • 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連
  • 侵襲的陽圧換気の設定の変更
  • 非侵襲的陽圧換気の設定の変更
  • 人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整
  • 人工呼吸器からの離脱
呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連
  • 気管カニューレの交換
循環器関連
  • 一時的ペースメーカの操作及び管理
  • 一時的ペースメーカリードの抜去
  • 経皮的心肺補助装置の操作及び管理
  • 大動脈内バルーンパンピングからの離脱を行うときの補助の頻度の調整
胸腔ドレーン管理関連
  • 低圧胸腔内持続吸引器の吸引圧の設定及びその変更
  • 胸腔ドレーンの抜去
腹腔ドレーン管理関連
  • 腹腔ドレーンの抜去(腹腔内に留置された穿刺針の抜針を含む)
ろう孔管理関連
  • 胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換
  • 膀胱ろうカテーテルの交換
栄養に係るカテーテル管理
(中心静脈カテーテル管理)関連
  • 中心静脈カテーテルの抜去
栄養に係るカテーテル管理
(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連
  • 末梢留置型中心静脈注射用カテーテルの挿入
創傷管理関連
  • 褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
  • 創傷に対する陰圧閉鎖療法
創部ドレーン管理関連
  • 創部ドレーンの抜去
動脈血液ガス分析関連
  • 直接動脈穿刺法による採血
  • 橈骨動脈ラインの確保
透析管理関連
  • 急性血液浄化療法における血液透析器又は血液透析濾過器の操作及び管理
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
  • 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
  • 脱水症状に対する輸液による補正
感染に係る薬剤投与関連
  • 感染徴候のある者に対する薬剤の臨時の投与
血糖コントロールに係る薬剤投与関連
  • インスリンの投与量の調整
術後疼痛管理関連
  • 硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調整
循環動態に係る薬剤投与関連
  • 持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整
  • 持続点滴中のナトリウム・カリウム又はクロールの投与量の調整
  • 持続点滴中の降圧剤の投与量の調整
  • 持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整
  • 持続点滴中の利尿剤の投与量の調整
精神及び神経症状に係る薬剤投与関連
  • 抗けいれん剤の臨時の投与
  • 抗精神病薬の臨時の投与
  • 抗不安薬の臨時の投与
皮膚損傷に係る薬剤投与関連
  • 抗癌剤その他の薬剤が血管外に漏出したときのステロイド薬の局所注射及び投与量の調整

領域別パッケージ

領域別パッケージ 特定行為名
術中麻酔管理領域
  • 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
  • 侵襲的陽圧換気の設定の変更
  • 人工呼吸器からの離脱
  • 直接動脈穿刺法による採血
  • 橈骨動脈ラインの確保
  • 脱水症状に対する輸液による補正
  • 硬膜外カテーテルによる鎮静剤の投与及び投与量の調整
  • 持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整
在宅・慢性期領域
  • 気管カニューレ交換
  • 胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換
  • 褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
  • 脱水症状に対する輸液による補正

開講している特定行為区分

特定行為区分の名称 特定行為名
呼吸器(気道確保に係るもの)関連
  • 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連
  • 侵襲的陽圧換気の設定の変更
  • 非侵襲的陽圧換気の設定の変更
  • 人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整
  • 人工呼吸器からの離脱
呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連
  • 気管カニューレの交換
循環器関連
  • 一時的ペースメーカの操作及び管理
  • 一時的ペースメーカリードの抜去
  • 経皮的心肺補助装置の操作及び管理
  • 大動脈内バルーンパンピングからの離脱を行うときの補助の頻度の調整
胸腔ドレーン管理関連
  • 低圧胸腔内持続吸引器の吸引圧の設定及びその変更
  • 胸腔ドレーンの抜去
腹腔ドレーン管理関連
  • 腹腔ドレーンの抜去(腹腔内に留置された穿刺針の抜針を含む)
ろう孔管理関連
  • 胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換
  • 膀胱ろうカテーテルの交換
栄養に係るカテーテル管理
(中心静脈カテーテル管理)関連
  • 中心静脈カテーテルの抜去
栄養に係るカテーテル管理
(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連
  • 末梢留置型中心静脈注射用カテーテルの挿入
創傷管理関連
  • 褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
  • 創傷に対する陰圧閉鎖療法
創部ドレーン管理関連
  • 創部ドレーンの抜去
動脈血液ガス分析関連
  • 直接動脈穿刺法による採血
  • 橈骨動脈ラインの確保
透析管理関連
  • 急性血液浄化療法における血液透析器又は血液透析濾過器の操作及び管理
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
  • 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
  • 脱水症状に対する輸液による補正
感染に係る薬剤投与関連
  • 感染徴候のある者に対する薬剤の臨時の投与
血糖コントロールに係る薬剤投与関連
  • インスリンの投与量の調整
術後疼痛管理関連
  • 硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調整
循環動態に係る薬剤投与関連
  • 持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整
  • 持続点滴中のナトリウム・カリウム又はクロールの投与量の調整
  • 持続点滴中の降圧剤の投与量の調整
  • 持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整
  • 持続点滴中の利尿剤の投与量の調整
精神及び神経症状に係る薬剤投与関連
  • 抗けいれん剤の臨時の投与
  • 抗精神病薬の臨時の投与
  • 抗不安薬の臨時の投与
皮膚損傷に係る薬剤投与関連
  • 抗癌剤その他の薬剤が血管外に漏出したときのステロイド薬の局所注射及び投与量の調整